お役立ちコラム

【後編】お子様の近視が進む前に|親が知っておくべき予防と治療の最新知識【さいたま市浦和区 -こんの眼科-】

前編では、近視の進行が単なる視力の低下にとどまらず、将来の目の病気につながる可能性があることをお伝えしました。
では、大切なお子様の目を守るために、私たちは具体的に何ができるのでしょうか。

実は、近視の進行を抑えるための医療的なアプローチは日々進化しており、子どもでも受けられる治療法が複数登場しています。さらに、日常生活のちょっとした工夫や習慣の見直しも、近視予防に大きく役立つのです。

後編では、眼科で受けられる近視抑制治療の選択肢と、家庭で今日から始められる予防習慣について、具体的にご紹介していきます。

今すぐ始められる!近視の進行を防ぐ3つの治療法

現在、医学的に実証されている小児の近視進行抑制法は以下の3つです。

① 低濃度アトロピン点眼薬(近視抑制の点眼薬)

・濃度0.01または0.025%のアトロピンを、毎晩1滴点眼するだけ
・副作用がほぼなく、安全性が高い
・眼軸の伸長を抑え、近視の進行を約50%抑えるとされる
・4歳から使用可能

② オルソケラトロジー

・就寝中に特殊なコンタクトレンズを装用し、角膜の形を整えることで近視を矯正する
・日中は裸眼で快適に生活が出来る(スポーツをするお子様には◎)
・軽度〜中等度の近視に有効
・6歳から適用可能

オルソケラトロジーの詳細はメニコン様のホームページをご確認ください。
Menicon様 オルソケラトロジーサイト

③ 併用療法(点眼+オルソ)

・①と②を組み合わせることで、より高い効果が期待される
・臨床データでは平均59%の進行抑制効果が報告されている

これらの治療法は自由診療(保険外)となりますが、将来的な眼病リスクを抑える価値のある投資といえるでしょう。

近視進行の初期サインを見逃さないために

親御さんが早めに気づけるよう、お子様に次のような行動が見られたらご注意ください。

・目を細めて黒板やテレビを見る
・姿勢が悪く、顔が本や画面に近い
・目をしょぼしょぼさせたり、こする回数が多い
・集中力が続かず、頭痛や肩こりを訴える


これらはすべて、近視が進行しているサインかもしれません。「様子を見てから…」ではなく、早めの眼科受診をおすすめします。

近視治療を始めるのに最適な年齢は?

結論から言えば、近視の抑制治療は早く始めるほど効果的です。
特に、6歳を超えたお子さんはできるだけ早期に眼科へ相談することが勧められています。

・低濃度アトロピン点眼は4歳〜
・オルソケラトロジーは6歳〜


治療のタイミングを逃さず、視力の将来を守るという意識が大切です。

自宅でできる!生活習慣による予防も大切

治療と並行して、日常生活でも以下のような工夫をすることで、近視の進行を防ぐことができます。

・毎日2時間以上の屋外活動(自然光が眼軸成長の抑制に効果あり)
・スマホやゲームは「20分に1回、遠くを見る」ルール
・勉強や読書は目と本の距離を30cm以上保つ
・正しい姿勢で机に向かう
・十分な睡眠と規則正しい生活


家庭でのこうした積み重ねが、目の成長に大きく影響します。

まとめ|当院では、近視の進行を防ぐ最新治療に対応しています

「こんの眼科」、「ひかる眼科」では、小学生のお子様の近視相談を積極的に受け付けています。近視進行を抑えるための点眼薬治療、オルソケラトロジー、眼軸長測定も対応しております。

✅ 最新治療に関心がある方
✅ どの治療法がうちの子に合うか知りたい方
✅ 近視予防の相談だけでもしてみたい方

視能訓練士を始め、近視・オルソケラトロジーの専門医である木下望先生も、こんの眼科で診察を行なっております。 まずはお気軽にご相談ください。

※木下先生の診療日程はドクター日程表からご確認ください。(ドクター日程表

〈参考文献〉木下 望 『近視から子どもたちの目を守れ! 近視と闘い続けた眼科医からのメッセージ』(2021年、幻冬舎)

こんの眼科

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