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「弱視と言われたけれど、どんな治療をするの?」
「アイパッチ以外の方法はないの?」
このような疑問をお持ちの保護者の方も多いのではないでしょうか。
近年、弱視治療の新しい選択肢として注目されているのが、オクルパッド(Occlu-Pad)を用いた弱視訓練です。
オクルパッドは、子どもが楽しみながら続けやすい弱視訓練機器として、多くの眼科で導入が進んでいます。
本コラムでは、
①弱視とはどのような状態か
②従来の弱視治療との違い
③オクルパッドの特徴とメリット
について、分かりやすく解説します。
そもそも弱視とは?
弱視(じゃくし)とは、目に大きな病気がないにもかかわらず、視力の発達が十分に進まず、メガネをかけても視力が出にくい状態をいいます。
人の視力は、生まれてからすぐに完成するわけではなく、乳幼児期から学童期にかけて「見て学ぶ」ことで育っていきます。
この大切な時期に、
◆ 強い遠視・近視・乱視
◆ 左右の度数差(不同視)
◆ 斜視
などがあると、脳が「見えにくい目」を使わなくなり、弱視が生じます。弱視は放置しても自然に治ることはほとんどありません。
しかし、視機能が発達する時期に適切な治療を行えば、改善が期待できる疾患です。
従来の弱視治療(アイパッチ治療)
弱視治療で最もよく知られているのが、アイパッチ(遮眼)治療です。
よく見える方の目を隠し、弱視の目を強制的に使わせることで視力の発達を促します。
効果が確立された治療法ですが、
▶︎ 見た目を嫌がる
▶︎ 長時間続けられない
▶︎ 皮膚のかぶれが起こる
などといった理由で、治療継続が難しいお子さまも少なくありません。
そこで登場したのが「オクルパッド(Occlu-Pad)」です。
オクルパッドの仕組みと特徴
オクルパッド(Occlu-Pad)は、タブレット端末と専用の偏光メガネを使用する弱視訓練機器です。
タブレット画面は裸眼では白く見えますが、専用メガネをかけることで、弱視側の目にだけ映像が見える仕組みになっています。
最大の特徴は「両眼を開けたまま弱視訓練ができること」。
完全に片目を隠さず、日常に近い状態で弱視の目を刺激できます。
訓練内容は、年齢や理解力に合わせたゲーム形式。「探す」「選ぶ」「操作する」などの動作を通して、遊び感覚で自然に視機能を鍛えることができます。
オクルパッドのメリット
① 子どもが嫌がりにくい
ゲーム感覚で行えるため、「訓練=つらいもの」という印象が少なく、継続しやすい治療です。
② 皮膚トラブルが起こりにくい
アイパッチを貼らないため、かぶれやかゆみなどの皮膚トラブルを避けられます。
③ 両眼視を保ちながら訓練できる
完全な遮眼を行わないため、立体視など両眼機能への影響が少ないとされています。
どんなお子さまに適しているの?
オクルパッドは、すべての弱視に適応となるわけではありません。
弱視の種類、年齢、斜視の有無などを総合的に判断し、医師・視能訓練士が適応を決定します。
眼鏡治療やアイパッチ治療と併用する場合もあり、お子さま一人ひとりに合わせた治療計画が重要です。
まとめ|弱視治療は「早期発見・継続」が大切です
オクルパッドは、楽しく・無理なく続けやすい弱視訓練の選択肢です。
弱視は、早く見つけて、正しく治療を続けることが何より大切です。
こんの眼科(北浦和)では小児眼科にも対応しており、視能訓練士が丁寧にサポートを行います。
お子さまの見え方が気になる場合は、早めに眼科へご相談ください。

