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眼瞼痙攣(がんけんけいれん)の症状と原因、治療方法について【さいたま市浦和区 -こんの眼科-】

「目のまわりがピクピクする」

「まぶたが開きにくい」

眼に関する病気はさまざまですが、まぶたが意思なく動いたり、開かなくなるという症状がある場合。それは眼瞼痙攣(がんけんけいれん)かもしれません。

眼瞼痙攣は、発症すると自然には治らない病気です。症状が進むとまぶたが開かなくなり、日常生活に影響を及ぼします。

当記事では、眼瞼痙攣の症状と原因、治療法(ボトックス注射)について解説します。眼に違和感を感じたら、早めの受診が大切です。参考にしてみてください。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)の症状

眼瞼痙攣

眼瞼痙攣とは、目を取りかこむように密集している「眼輪筋(がんりんきん)」という筋肉が、意思に関係なく痙攣する両眼性の病気です。

初期症状

  • ・瞼の不快感
  • ・まぶしさ
  • ・まばたきが多い

一般的な「片目のまぶたがピクピクする」とは違い、両眼のまぶたが開きにくくなります。また、症状が進むと痙攣の回数が増えたり、勝手にまぶたがギュッと閉じた状態が続くように。次第に生活に支障をきたしていく厄介な疾患です。

進行はゆっくりですが、放置すると重症化します。眼科を受診し、適切な治療を受けましょう。

発症するのは中高年女性が多い

眼瞼痙攣は40歳以降の中高年が多く発症しています。男女比は1:2〜2.5と圧倒的に女性に多い病気です。

また、女性は更年期の1種と自己判断し、発症していても診断されていない症例が多数あると考えられています。

眼瞼ミオキミアとの違い

「時々、片目のまぶたがピクピクする」という訴えで受診される方がいます。これは眼瞼痙攣ではなく眼瞼ミオキミアという病気です。こちらの名前の方を知らない方が多いでしょう。まぶたの一部の痙攣が次第に落ち着いてきたら、眼瞼ミオキミアの可能性が高いでしょう。

眼瞼ミオキミアは、疲労や目への刺激が原因と言われています。眼瞼痙攣と違って、休息を取れば自然に治るので安心してください。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)の原因

眼瞼痙攣の原因は、神経回路である「大脳基底核」の運動抑制機能の障害によるものと考えられています(本態性眼瞼痙攣)。ただし、はっきりとした原因はわかっていません。

また、眼瞼痙攣を発症した患者の多くは「ドライアイ」が多いと言われています。それとともにいくつかの眼科をまわりながらも眼瞼痙攣と診断されず、ずっとドライアイと言われ続けている方もいらっしゃいます。

加えて精神疾患の既往歴、睡眠導入剤や向精神薬の内服も、発症者によく見られます。

眼瞼痙攣の治療法

眼瞼痙攣の治療法は、主に外科手術と内服、注射薬が存在します。外科手術は、目の周りの筋肉や神経を切断する治療法です。内服は「筋弛緩薬」や「抗てんかん薬」、「抗不安薬」などが処方されます。ただし内服を用いた治療法は、「再発の可能性」や「効果の不十分」といった理由から、有効な方法とは言えないのが現状です。

特別な注射薬(ボトックス)が有効

現在、眼瞼痙攣の治療法として多く用いられるのが「特別な注射薬(ボトックス)」です。ボトックスと聞くと、「シワ取り」など美容目的のイメージを抱くかもしれません。

ボトックス(ボツリヌストキシン)とは、筋肉を緊張させる神経の働きを抑えるタンパク質です。眼の周りに注射すれば、まぶたの過剰な動きを抑える効果があります。

ボトックス注射は美容目的の場合は自費診療です。ただし、眼瞼痙攣と診断された場合の治療は保険適用で受けられます。

まとめ

眼の症状や病気は、自然に治らず治療が必要なケースが多数あります。自身で判断するのは難しいので、眼に違和感を感じたらまずは眼科を受診しましょう。

眼瞼痙攣は、まぶたの下側からはじまり、徐々に範囲が広がっていきます。重症化するとまぶたが開かなくなるので、適切な治療が必要です。

こんの眼科ではボトックス治療も行っていますので、お気軽にご相談ください。

こんの眼科

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