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小学生がコンタクトレンズを使用する際の注意点と処方方法を紹介します【さいたま市浦和区 -こんの眼科-】

「子供がメガネを嫌がる、コンタクトレンズは何歳から使えるの?」

「小学生がコンタクトレンズを使う際の注意点を知りたい!」

近年、スマホやタブレット、ゲームの普及によって子供の視力低下が懸念されています。しかし「子供がメガネを嫌がる」や「スポーツをしているのでメガネは邪魔」など、コンタクトを検討する親も少なくありません。

実際にはコンタクトレンズの使用に年齢制限はないため子供でも使えます。一方で、子供のデリケートな目にはコンタクトレンズの取り扱いにはより注意が必要です。

当記事では、子供のコンタクトレンズ使用について解説します。注意点や処方方法も紹介するので、参考にしてみてください。

コンタクトは小学生でも大丈夫?

コンタクトは小学生でも大丈夫?

コンタクトレンズは、小学生でも使えます。最近では子供の視力低下が懸念されており、下記の問題が浮き彫りとなりました。

令和元年度の「裸眼視力 1.0 未満の者」の割合は、
幼稚園26.06%
小学校34.57%
中学校57.47%
高等学校67.64%

となっている。

前年度と比較すると、小学校、中学校及び高等学校では増加しており、過去最高となった。また、幼稚園では減少しているものの、昨年度と同様の高い割合となっている。
「裸眼視力 0.3 未満の者」の割合は、
幼稚園 0.60%
小学校9.38%
中学校27.07%
高等学校38.98%

となっており、小学校では過去最高となった。

引用:文部科学省

ただし、コンタクトレンズは「高度管理医療機器」のため、慎重な取り扱いが必要となります。そのため、コンタクトレンズ装用の推奨は中学生からです。

一方、スポーツや見た目の観点から、メガネを嫌がる子供は少なくりません。実際に少数ではあるものの、小学生の0.3%がコンタクトレンズを使用しています。

小学生のうちからコンタクトレンズを装用する場合は、親の指導のもと、正しく取り扱いましょう。

子供がコンタクトレンズを使う際の注意点

子供がコンタクトレンズを使う際の注意点

子供がコンタクトレンズを使う場合は、いくつかの注意点があります。

  • ・親の指導のもと清潔かつ正しく扱う
  • ・メガネの併用
  • ・定期検診を欠かさない

複数回使用するコンタクトレンズは毎日のケアが必須です。洗浄や取り扱いは、子供が慣れるまでは親がフォローしてあげましょう。しかし使い続けているうちに扱いが疎かになってしまうことはよくあります。子供は何かあってもきちんと伝えないこともありますので、リスクが低い、できれば1dayタイプがおすすめです。

また小学生がコンタクトレンズを使うなら、原則としてコンタクトレンズの装用は「スポーツ時のみ」や「日中のみ」と決めます。それ以外はメガネを着用し、眼への負担を軽減しましょう。

そして、眼の健康のために定期検診を欠かさない点も重要です。その他、充血や痛みなどが起きた場合は、すぐに眼科を受診してください。

子供のコンタクトレンズの処方方法

子供のコンタクトレンズの処方方法

子供のコンタクトレンズ装用を決めた場合、どのように購入すればよいのでしょうか?下記では、コンタクトレンズの処方方法を紹介します。

はじめにお話しますが、処方には必ず眼科の受診が必要です。担当医と相談しながら、適切なコンタクトレンズを選びましょう。知識のないまま選んで購入することはやめましょう。

コンタクトレンズ処方1:眼科を受診する

コンタクトレンズの使用を決めたら、まずは眼科を受診します。受診の際には保険証や使用しているメガネを持参しましょう(コンタクトレンズを既に使用している場合も持参)。

コンタクトレンズを処方するためには、さまざまな検査を行います。

  • ・視力検査
  • ・屈折検査
  • ・矯正視力検査
  • ・角膜曲率半径
  • ・眼底・眼圧検査 など

検査を終えたら、「眼の状態は悪くないか」や「コンタクトの使用は問題ないか」などの説明を受けます。

コンタクトレンズは、処方まで1時間以上かかるケースが多いです。時間にゆとりを持って受診しましょう。

コンタクトレンズ処方2:コンタクトの選定

使用上の問題がなければ、担当医と相談しながらコンタクトレンズを選定します。眼の状態や使用頻度、環境(スポーツ、勉強)などを考慮し、適切なコンタクトレンズを選びましょう。

そして、実際にコンタクトレンズを装用(フィッティング)し、度数や角膜カーブが合っているかを確認します。

コンタクトレンズ処方3:説明を受けて処方・装用練習

最後に、コンタクトレンズの説明を受けて処方してもらいます。初めて使う人は、「つけ方・はずし方」のレクチャーを受けましょう。

コンタクトの検査料金は保険が適用されます。コンタクトレンズの費用は種類によって異なりますが、両眼1ヶ月分で4,000円~5,000円ほどと考えておきましょう。1dayタイプ以外の場合は、別途ケア用品も必要です。

コンタクトの種類のメリット・デメリット

コンタクトレンズ(ソフト)の種類、メリット・デメリットは下記のとおりです。

種類 メリット デメリット
1日タイプ ・そのまま捨てられる・病気になるリスクが少ない ・定期交換のコンタクトより価格が高い
2週間タイプ ・1dayタイプよりも安価 ・毎日のケアが必須・使用は「開封後」2週間
1カ月レンズ ・よりコストが安い ・毎日のケアが必須・使用は「開封後」1カ月

短時間の装用が望ましい小学生・中学生は、1日タイプがおすすめです。毎日のケアも不要なので、簡単かつ清潔にコンタクトを使えます。

コンタクトは小学生からでもOK!取り扱いに注意しよう

コンタクトレンズには、年齢制限がありません。そのため小学生からでも使えますが、眼科医からおすすめする訳ではありません。社会生活に必要だから安全に気をつけて使うのです。よって使用の際には必ず医師の指示を仰ぎましょう。使い方についても慣れるまでは親のフォローが必要です。

コンタクトレンズは正しく使えば、使用感もよく快適に生活できます。お子様と相談しながら、最適なコンタクトレンズを選んでくださいね。

最後に

ナイトコンタクトレンズはご存じですか?
本名はオルソケラトロジー。夜寝るときに装着し、寝ている間に目を矯正します。朝起きてからレンズをはずしますが、日中は裸眼で見えるようになります。
スポーツを行うお子さまにはお勧めです。

こんの眼科ではオルソケラトロジーも取り扱っております。お気軽にご相談ください。

こんの眼科

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