お役立ちコラム

眼内コンタクトレンズ視力矯正(ICL)とレーシック(LASIK)についてそれぞれ特徴を解説します

「近視矯正に有効な眼内コンタクトレンズ視力矯正(ICL)ってどんな手術?」

「眼内コンタクトレンズ視力矯正(ICL)とレーシックはどっちがいい?」

日本人には近視の方が多く、メガネやコンタクトレンズを使用する方がたくさんいらっしゃいます。毎日のお手入れや月々の購入などに煩わしさを感じる方は近視手術という選択肢を選ぶ方も増えており、近年の手術件数も増加傾向にあります。

近視の手術には大きく分けて下記の2種類があげられます。
① 角膜を削る手術
② 目の中にコンタクトレンズを入れる手術

①の代表がレーシック、②がICLです。
当記事では、眼内コンタクトレンズ視力矯正(ICL)の特徴やメリット、レーシックとの違いについて解説します。

レーシックとは

レーシックはレーザーで角膜を削る視力矯正法です。角膜表面を薄く剥がし、レーザー照射によって角膜実質を薄く削って近視を矯正することで、裸眼視力が回復します。これまで多くの施設で行われてきているため、近視矯正手術として広く知られています。

レーシックのメリットは、手術後の視力回復が早く、費用を抑えられる点です。一方、次のようなデメリットも存在します。

  • ⚫︎強度の近視の方・角膜が薄い方は受けられない
  • ⚫︎角膜を削るため、元には戻せない
  • ⚫︎角膜が薄くなるために脆弱となり、視力も戻る可能性がある
  • 眼内コンタクトレンズ視力矯正/ICLとは

    眼内コンタクトレンズを用いた治療は、眼内に柔らかいレンズを挿入する近視矯正法です。角膜を削るレーシックよりも安全性が高く、いざというときにはレンズ交換もできるなどメリットが豊富です。
    また、眼内に挿入するレンズは「コラマー」と呼ばれる水酸化エチルメタクリレートとコラーゲンでできた無色透明の柔らかい素材で作られています。生体に適合しやすいので、異物反応が少ないこともメリットとしてあげられます。

    ICL手術では、角膜を3mmほど切開してレンズを挿入します。角膜を削らないため、万が一レンズが不要になった場合や度数が合わなくなった場合でも、取り出して元に戻すことができるという手術の中では珍しいものです。
    一方で、ICL手術に適応出来ない方がいる・費用が高いなどのデメリットも存在します。正しい治療法は、医師への相談が必須です。

    こんの眼科で使用している「Starr Surgical社」の眼内レンズは、過去12年の長期実績を持つ安全性の高いレンズです。2007年にさらなる進化を遂げたこのレンズは、素晴らしい成績をあげています。

    眼内コンタクトレンズ(ICL)のメリット

    眼内コンタクトレンズ(ICL)には、レーシックにはないさまざまなメリットが存在します。

    メリット1:安全性が高い

    1つめのメリットは、安全性が高い点です。眼内へのレンズ挿入手術は、実はレーシックよりも長い歴史を持っています。初めて行われたのは1980年代で、国内では1997年に導入されました。当初は白内障進行のリスクが1〜2%あったものの、2007年に進化したレンズによってそのリスクは解消され世界中で承認されています。

    さらに、手術を執刀できるのは「ICL認定医」だけです。専門家のもと厳しいカリキュラムで講習を行った医師のみが執刀する点も、安全性が確立されている要因と言えます。

    メリット2:強度の近視でも手術可能

    2つめのメリットは、最強度の近視でも手術可能な点です。近視には、軽度・中等度・強度があります。それぞれ度数で分けられており、-6.00D以上は強度近視となります。

    レーシックの場合、最強度の近視は手術を受けられないケースがあります。近視が強すぎると、角膜を深く削らなければならないので、角膜の厚さの限界を超えてしまうことがあること、術後の角膜は薄く弱くなるリスクがあるからです。
    一方、ICLは最強度の近視でも手術ができます。最強度近視の人でも、諦めずに相談してみてください。

    メリット3:近視の戻りが少ない

    ICLには、近視の戻りが少ないというメリットもあります。視力の安定性が高く、レンズの交換やメンテナンスも不要です。また、紫外線をカットする機能もあります。

    また、一人ひとりに合ったオーダーメイドレンズを挿入するため、術後は回復した視力が半永久的に保たれます。強度の近視や乱視があった方でも、リバウンドの可能性が低く安心です。
    万が一の場合でも、レンズを取り出して元の状態に戻すことも可能です。

    メリット4:手術後のドライアイが少ない

    当院には過去にレーシックを受けた方も受診されますが、一般の方よりも角膜表層に細かい傷がついていることが多いです。目の表面は、身体の中でも最も過敏な部位。角膜実質には知覚神経がありますが、手術の際に一度切開されているために角膜の神経が寸断され、角膜の知覚が低下するためドライアイが出現します。
    一方、ICLはたった3mm程度の切開なので、手術により引き起こされるドライアイは少ないと言われています。

    メリット5:日帰り手術で回復も早い

    ICL手術は日帰りで行えます。麻酔は目薬で行い、痛みはほとんどありません。また、傷口が3mm程度と小さいため早く回復します。

    当院ではこれらの理由によりICLのみ行っています。近視が強い人や、コンタクトレンズ使用でアレルギー性結膜炎などの合併症がひどい人にはおすすめです。

    眼内コンタクトレンズ(ICL)の手術費用

    眼内コンタクトレンズ(ICL)の手術費用は、保険適用外(自費診療)のためやや高めです。手術の可否を判断するための「適応検査」、「手術費用」もそれぞれ発生します。

    こんの眼科の費用目安は、下記のとおりです(手術費用は術後3ヶ月までの診療含む)。

    適応検査6,000円(税別)
    近視矯正(乱視なし)両眼62万円(税別)
    近視+乱視矯正両眼72万円(税別)

    手術が片眼の場合は、それぞれ3分の2の料金となります。
    治療費は、医療費控除の対象となりますが、確定申告で最大数十万円の還付を受けられるケースもあるため、気になる方はガイドラインをチェックしてみてください。

    まとめ

    現在、レーシックやICLの治療に悩まれている方は、コンタクトレンズの購入を続けている方がほとんどかと思います。手術費用も高めに思えるかもしれませんが、1日ごとのコンタクトレンズを使用している方は8~10年で金額が逆転すると言われています。
    ICL手術の適応年齢は20歳から45歳までが推奨されていることもあり、早めに手術をすればするほどコンタクトレンズを購入し続けるよりも安く済みます。

    まずはお気軽にご相談ください。こんの眼科では、適応検査の結果によって最適な治療をご提案しています。