網膜剥離

DISEASE / TREATMENT

網膜剥離とは
(もうまくはくり)

網膜は薄い10層の膜から成り立っています。そのうち、「網膜色素上皮細胞」と「神経網膜」とは、接着が弱いので、何らかの原因でその間がはがれて、硝子体の中に浮き上がってしまうことがあります。この病気が「網膜剥離」です。

網膜剥離は、「裂孔原性網膜剥離」と呼ばれる網膜に裂孔(裂け目)を伴うものが一般的です。ボールが目に当たるなど、強い力が目に加わって網膜が剥離してしまう「外傷性網膜剥離」も、裂孔原性網膜剥離のひとつです。

剥がれた網膜は徐々に機能を失い、失われた機能は再生しないという怖い病気です。眼科的には一刻を争う病気の一つです。


  • 網膜剥離

  • 網膜裂孔:光凝固後

早期発見のために精密検査を受けましょう

網膜剥離は、「飛蚊症(ひぶんしょう)」「光視症」「視野欠損」「視力低下」で見つかることがあります。視界に急な変化があった場合には、是非精密検査を受けてください。

網膜剥離は、軽度なうちならば、左の写真のように網膜光凝固術で治療できます。右の図のように大きく剥離してしまった場合は、入院して手術を受けることになります。
したがって飛蚊症は放置せず早めに受診することをお勧めします。


  • 網膜格子状変性と
    網膜裂孔に対しての光凝固術後

  • 裂孔原性網膜剥離

網膜剥離の手術

網膜光凝固術

光凝固術は5~10分程度で終わり、痛みも少なく治療できます。費用は3割負担の方で35,000円~50,000円程度です。
進行してしまうと入院して手術ということになり、費用も高く、社会生活にも支障をきたします。

網膜剥離の硝子体手術

網膜の裂け目の周りの硝子体を綺麗に取り去り、牽引を解除します。その後、目の中を無害なガスで充満し、網膜を圧迫して固定します。レーザーで網膜を目の壁に固定します。

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